急性中耳炎
突然の耳の痛みや発熱、耳がつまった感じでお困りではありませんか。急性中耳炎は適切な治療を受ければ多くの場合は改善しますが、放置すると慢性化・難聴につながることもあります。武蔵浦和耳鼻咽喉科では耳専門の医師が丁寧に診察し、お一人おひとりに合った治療をご提案いたします。
急性中耳炎とは
急性中耳炎とは、鼓膜の奥にある中耳(鼓室)に細菌やウイルスが感染し、急性の炎症が生じる疾患です。主な原因菌には肺炎球菌・インフルエンザ菌などがあり、風邪(上気道炎)をきっかけに耳管(じかん)と呼ばれる鼻と耳をつなぐ管を通って細菌が侵入することで発症します。
日本では乳幼児に特に多く見られる疾患ですが、成人でも風邪や免疫低下時に発症します。さいたま市を含む関東地方では秋〜冬にかけて発症が増加する傾向があります。早期に適切な治療を受けることで、多くのケースは1〜2週間程度で回復します。
こんな症状はありませんか?
急性中耳炎では以下のような症状が現れます。お子様は症状をうまく言葉で伝えられないことが多いため、保護者の方が気になるサインに気づいたら早めに耳鼻咽喉科へご相談ください。
- 耳が痛い・ズキズキする(特に夜間に強くなりやすい)
- 発熱がある(38℃以上になることもある)
- 耳垂れ(耳漏)が出る・耳がじくじくする
- 聞こえにくい・音がこもって聞こえる
- 耳がつまった感じがする
- 耳鳴りがする
- 乳幼児の場合:耳を触る・機嫌が悪い・夜泣きが増えた
- 風邪をひいた後から耳の症状が始まった
原因・発症のメカニズム
急性中耳炎の多くは、風邪やインフルエンザなどの上気道炎をきっかけに発症します。鼻やのどで増殖した細菌・ウイルスが、耳管(鼻と耳をつなぐ管)を通って中耳に侵入することで炎症が起きます。
発症しやすいリスク因子
- 年齢:乳幼児は耳管が短く水平に近い角度のため、細菌が侵入しやすい構造をしています。2歳以下が最も多く発症します。
- 鼻すすり・鼻かみの癖:鼻汁を強くすすると、細菌を中耳に押し込む原因になります。
- 保育園・集団保育:感染症にさらされる機会が増えるため、繰り返し発症しやすくなります。
- アレルギー性鼻炎・副鼻腔炎:鼻の炎症が持続すると耳管機能が低下し、中耳炎を起こしやすくなります。
- 季節性:秋〜冬は風邪が流行する時期と重なり、発症が増加します。
- 受動喫煙:タバコの煙は耳管粘膜の機能を低下させます。
当院での診察・治療方針
Step 1|問診・視診
いつから・どのような症状があるかを確認します。お子様の場合は保護者の方から日常のサインも詳しくお聞きします。
Step 2|耳内視鏡検査・聴力検査
当院では高解像度の耳内視鏡(オトスコープ)を使用して鼓膜の状態を詳細に確認します。炎症の程度・液体の貯留・鼓膜の穿孔の有無などを正確に診断します。必要に応じて聴力検査・ティンパノメトリー(鼓膜の動きを調べる検査)も行います。
Step 3|診断・重症度の判定
軽症・中等症・重症に分類し、最適な治療方針を決定します。ガイドラインに基づき、抗菌薬の不必要な使用を避けながらも確実な治癒を目指します。
Step 4|治療
抗菌薬療法:細菌性中耳炎に対して適切な抗菌薬を処方します。服用を途中でやめると再発・耐性菌のリスクが高まるため、指示された期間は必ず継続してください。
鼓膜切開(必要な場合):高熱が続く・激しい痛みがある・抗菌薬が効きにくい場合などは、鼓膜を小さく切開して中の膿を排出する処置を行います。局所麻酔を用いるため、強い痛みはほとんどありません。切開した鼓膜は通常数日〜1週間程度で自然に閉じます。
鼻処置・耳処置:鼻腔内の細菌を減らし耳管機能を改善するため、鼻の処置も並行して行います。耳垂れがある場合は耳の清掃も行います。
経過観察:治療終了後も鼓膜が完全に回復したか確認するために、再診をお願いしています。再発を防ぐための鼻・のどのケア指導も行っています。
| 診療内容 | 概算費用(3割負担) |
|---|---|
| 初診料+耳内視鏡検査+処方 | 約1,500〜2,500円 |
| 再診料+処置+処方 | 約800〜1,500円 |
| 鼓膜切開(処置料込み) | 約2,000〜3,500円(別途) |
※上記はあくまでも概算です。検査内容・処方内容・加算等により異なります。詳しくは受付にてお問い合わせください。
よくあるご質問
急性中耳炎は自然に治りますか?
軽度の場合は自然治癒することもありますが、細菌性の中耳炎は抗菌薬による治療が必要です。放置すると慢性化・難聴・髄膜炎などの合併症につながる場合があるため、早めに耳鼻咽喉科を受診することをおすすめします。
急性中耳炎で耳鼻科に行くタイミングはいつですか?
耳の痛み・発熱・耳垂れが現れたら早めに受診してください。特にお子様は症状を正確に訴えられないことが多く、耳を触る・機嫌が悪い・夜泣きが増えたなどのサインにも注意が必要です。
急性中耳炎の治療期間はどのくらいですか?
軽症であれば抗菌薬服用で1〜2週間ほどで改善することが多いです。ただし鼓膜切開が必要な場合や、再発を繰り返す場合はより長期の管理が必要になることがあります。
鼓膜切開は痛いですか?
局所麻酔を行ったうえで処置するため、強い痛みはほとんどありません。切開した鼓膜は通常数日〜1週間程度で自然に閉じます。
中耳炎のとき、お風呂やプールに入っても大丈夫ですか?
鼓膜に穿孔(穴)がない状態であれば入浴は通常問題ありません。ただしプールは治療終了後に医師の許可を得てから再開してください。耳垂れがある場合は必ず医師に相談してください。
