鼻茸(鼻ポリープ)・肥厚性鼻炎
「いつも鼻が詰まっている」「においがわからなくなってきた」——そのお悩み、慢性的な鼻の病気が関係しているかもしれません。鼻茸(鼻ポリープ)や肥厚性鼻炎は放置すると嗅覚障害など日常生活への影響が大きくなります。さいたま市南区の武蔵浦和耳鼻咽喉科では、内視鏡を用いた正確な診断のもと、一人ひとりに合った治療をご提案します。
鼻茸(鼻ポリープ)・肥厚性鼻炎とは
鼻茸(鼻ポリープ)・肥厚性鼻炎とは、鼻腔や副鼻腔の粘膜が慢性的な炎症によって変性・増殖し、持続的な鼻づまりや嗅覚障害を引き起こす疾患です。
鼻茸(鼻ポリープ)は、副鼻腔や鼻腔の粘膜がぶどうの房状に増殖したポリープで、慢性副鼻腔炎(蓄膿症)やアレルギー性鼻炎が長期化することで形成されます。自然に消えることはほとんどなく、大きくなるにつれて鼻づまりや嗅覚障害が悪化していきます。
肥厚性鼻炎は、慢性的な炎症刺激によって鼻腔内の下鼻甲介(かびこうかい)と呼ばれる粘膜組織が肥大・硬化した状態です。点鼻薬が効きにくい頑固な鼻づまりが特徴で、薬物療法で改善しない場合は外科的な処置が必要になることもあります。どちらも耳鼻咽喉科での適切な診断と継続的な治療が大切です。
こんな症状はありませんか?
- 鼻がずっと詰まっていて、鼻呼吸がしにくい
- においがわかりにくくなった、または全くわからない(嗅覚低下・嗅覚消失)
- 食べ物の味を感じにくくなった(味覚低下)
- 鼻水や後鼻漏(鼻水がのどに流れる感覚)が続く
- 頭が重い、額や頬のあたりが痛い・圧迫感がある
- 口呼吸になりがちで、のどが乾燥しやすい
- 夜間にいびきをかく・口が開いたまま眠っている
- 市販の点鼻薬を使っても鼻づまりが改善しない
このような症状が2週間以上続く場合は、鼻茸や肥厚性鼻炎、あるいは慢性副鼻腔炎が疑われます。まずはさいたま市南区の武蔵浦和耳鼻咽喉科にてご相談ください。
原因・発症のメカニズム
鼻茸や肥厚性鼻炎の主な原因は、鼻腔・副鼻腔における慢性的な炎症です。以下のような疾患や要因が重なることで発症・悪化しやすくなります。
主な原因・リスク因子
- 慢性副鼻腔炎(蓄膿症):細菌感染による副鼻腔の慢性炎症が鼻茸形成の最大のリスクです。
- アレルギー性鼻炎・花粉症:アレルギー反応が続くことで粘膜が持続的に炎症を起こし、鼻茸や肥厚を促します。
- 好酸球性副鼻腔炎:好酸球(アレルギーに関わる白血球の一種)が過剰に集まることで生じる特殊な副鼻腔炎で、両側に多発する鼻茸を作りやすく、再発しやすい特徴があります。アスピリン不耐症や気管支喘息を合併するケースもあります。
- 繰り返す上気道炎(風邪):感染が慢性化・反復することで鼻粘膜が傷つき、炎症が持続します。
- 鼻中隔弯曲症(びちゅうかくわんきょくしょう):鼻の仕切りが曲がっていることで片側の鼻腔が狭くなり、炎症を起こしやすくなります。
- 喫煙・乾燥した環境:粘膜への刺激が慢性炎症を助長します。
年齢的には成人(30〜50代)に多く見られますが、アレルギー体質を持つ方や喘息のある方では若い年代から発症することもあります。症状が軽いうちは気づかれにくいため、「以前より鼻が通りにくくなった」「においが薄い気がする」という変化を感じたら早めに受診することが大切です。
当院での診察・治療方針
武蔵浦和耳鼻咽喉科では、内視鏡や画像検査を活用して鼻茸・肥厚性鼻炎の正確な診断を行い、症状の程度や患者さんのライフスタイルに合わせた治療をご提案しています。
ステップ1:問診・視診
症状の経緯(いつから・どんな症状か)、アレルギーや喘息の有無、これまでの治療歴などを丁寧に伺います。
ステップ2:鼻腔内視鏡検査・画像検査
細い内視鏡を用いて鼻腔内を直接観察し、ポリープの有無・大きさ・位置を確認します。副鼻腔の状態が疑われる場合はX線やCT検査(提携医療機関)をご案内することがあります。
ステップ3:アレルギー検査
アレルギー性鼻炎や好酸球性副鼻腔炎が背景にある場合は、血液検査やアレルゲン検査を行い原因を特定します。
ステップ4:薬物療法(保存的治療)
まずは薬による治療を行います。ステロイド点鼻薬はポリープを縮小させる効果があり、第一選択として使用します。細菌感染が関与している場合は抗菌薬を、アレルギーが関与している場合は抗ヒスタミン薬などを組み合わせます。当院では舌下免疫療法にも対応しており、アレルギー性鼻炎の根本的な体質改善を目指した治療も行っています。
ステップ5:外科的治療(手術)の検討・紹介
薬物療法で十分な改善が得られない場合や、ポリープが大きく鼻腔を閉塞している場合は、内視鏡下鼻副鼻腔手術(ESS:Endoscopic Sinus Surgery)を行う医療機関へご紹介します。手術後の経過観察・薬物療法は当院で継続して対応いたします。
※治療効果には個人差があります。担当医師が患者さんの状態に応じた最適な治療方針をご説明します。
| 診療内容 | 概算費用(3割負担) |
|---|---|
| 初診料+鼻腔内視鏡検査 | 約1,500〜3,000円 |
| 再診料+薬物処方 | 約500〜1,500円+薬代 |
| アレルギー血液検査(初回) | 約3,000〜5,000円 |
| 舌下免疫療法(月1回目安) | 約2,000〜4,000円+薬代 |
※上記は目安であり、症状・検査内容によって異なります。詳細は受診時にご確認ください。
よくあるご質問
鼻茸(鼻ポリープ)は自然に治りますか?
鼻茸が自然に消えることはほとんどありません。ステロイド点鼻薬で縮小することがありますが、根本的な治療には内視鏡手術が必要になる場合があります。症状が続く場合は早めに耳鼻咽喉科を受診してください。
鼻茸と肥厚性鼻炎の違いは何ですか?
鼻茸はポリープ状の組織が鼻腔内に突出して形成されるのに対し、肥厚性鼻炎は鼻腔の粘膜そのものが厚くなって鼻づまりを引き起こします。どちらも慢性炎症が原因で、同時に存在することもあります。
鼻ポリープの手術は必ず必要ですか?
すべての方に手術が必要なわけではありません。まずステロイド点鼻薬や抗菌薬による薬物療法を行い、改善が見られない場合や日常生活に支障がある場合に内視鏡下副鼻腔手術を検討します。
鼻づまりが長年続いていますが、受診した方がよいですか?
慢性的な鼻づまりの背景に鼻茸・肥厚性鼻炎・慢性副鼻腔炎などが隠れているケースは少なくありません。長期間放置すると嗅覚障害が残ることもあるため、お早めに耳鼻咽喉科での検査をお受けください。
子どもにも鼻茸はできますか?
鼻茸は成人に多い疾患ですが、慢性副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎を繰り返す小児にも発症することがあります。当院では小児の診療にも対応していますので、お子様の症状もお気軽にご相談ください。
