鼻出血(鼻血)
突然の鼻血、繰り返す鼻血に不安を感じていませんか。鼻出血の多くは適切な処置で改善できますが、頻繁に繰り返す場合や止まりにくい場合は原因の特定が大切です。武蔵浦和耳鼻咽喉科(さいたま市南区)では内視鏡を用いた丁寧な診察で、お一人おひとりに合った対応をご提案します。
鼻出血(鼻血)とは
鼻出血(鼻血)とは、鼻腔内の粘膜にある毛細血管が傷ついたり破れたりすることで出血が起こる状態です。出血の約80〜90%は、小鼻の内側・鼻の入り口付近にある「キーゼルバッハ部位」と呼ばれる毛細血管が密集した箇所から発生します。この部位は粘膜が薄く、外的刺激を受けやすい場所です。
多くの場合は適切な圧迫止血で対応できますが、繰り返し出血する・なかなか止まらない・大量に出るといった場合は、高血圧・血液疾患・抗凝固薬の服用・鼻腔内腫瘍などが背景にある可能性があります。さいたま市・武蔵浦和エリアで繰り返す鼻血にお悩みの方は、耳鼻咽喉科での専門的な検査をお受けください。
こんな症状はありませんか?
- 突然、片方または両方の鼻から血が出る
- 週に何度も鼻血が繰り返し出る
- 鼻血が10分以上経っても止まらない
- 鼻をかんだり、ちょっと触れただけで血が出る
- のどに血が流れてくる感覚がある
- 朝起きたときや就寝中に鼻血が出る
- 鼻血と一緒に血の塊(血餅)が出てくる
- 鼻血の後、鼻がつまった感じが続く
原因・発症のメカニズム
鼻出血の原因は大きく「局所性(鼻そのものの問題)」と「全身性(体全体の問題)」に分けられます。
局所性の原因(鼻に直接関係するもの)
- 乾燥:冬季や冷暖房による空気の乾燥で鼻粘膜が傷つきやすくなります。さいたま市の冬は特に乾燥が強く、鼻血が増える季節です。
- 鼻いじり・鼻のかみすぎ:物理的な刺激がキーゼルバッハ部位の血管を傷つけます。お子さんに多い原因です。
- アレルギー性鼻炎・花粉症:鼻粘膜が慢性的に炎症を起こして充血・脆弱化することで出血しやすくなります。
- 副鼻腔炎(蓄膿症):炎症が粘膜全体に広がり出血の原因になります。
- 鼻中隔弯曲症:鼻の仕切りが曲がっていると空気の流れが偏り、特定の部位が乾燥・傷つきやすくなります。
- 外傷:スポーツや転倒などによる鼻への衝撃。
全身性の原因(体全体の問題)
- 高血圧:血圧が高いと鼻の細い血管に負担がかかり、出血が起きやすく・止まりにくくなります。
- 抗凝固薬・抗血小板薬の服用:ワーファリン・アスピリン・DOACなどの服用中は血が固まりにくく、止血に時間がかかります。
- 血液疾患:血小板減少症や白血病など、血液の病気が鼻血として現れることがあります。
- 肝疾患:肝臓の機能低下により凝固因子が不足し、出血しやすい状態になります。
繰り返す鼻血や止まりにくい鼻血の場合は、耳鼻咽喉科での内視鏡検査・血液検査で原因を調べることが重要です。
当院での診察・治療方針
ステップ1:問診・現在の状態の確認
出血の頻度・量・持続時間・片側か両側かをはじめ、高血圧や服薬状況(特に抗凝固薬)についても丁寧にお聞きします。
ステップ2:鼻腔内視鏡検査
細径の内視鏡(電子スコープ)を用いて鼻腔内を拡大観察し、出血点の有無・粘膜の状態・鼻中隔弯曲・腫瘍性病変の有無を確認します。痛みに配慮した麻酔ガーゼで前処置を行いますので、過度な不安はご不要です。
ステップ3:診断・全身疾患のスクリーニング
必要に応じて血圧測定・血液検査を行い、高血圧や血液疾患など全身疾患の有無を確認します。他科との連携が必要な場合は適切な医療機関をご紹介します。
ステップ4:治療
- 電気凝固止血術(バイポーラ凝固):内視鏡で出血点を確認しながら、電気で血管を焼いて止血する処置です。局所麻酔下で行い、処置時間も数分程度です。繰り返す鼻血に対して行われる代表的な治療法です。
- 薬物療法:抗菌薬含有軟膏や血管収縮薬を鼻腔内に塗布・点鼻し、粘膜を保護します。
- 鼻腔タンポン(ガーゼ圧迫):出血量が多い場合や出血点の特定が困難な場合に、ガーゼや専用スポンジを鼻腔内に充填して止血します。
- アレルギー・副鼻腔炎の治療:鼻血の背景にアレルギー性鼻炎や副鼻腔炎がある場合は、その治療を並行して行います。
※治療方法はお一人おひとりの状態によって異なります。処置の要否・方法については診察時に詳しくご説明します。
| 診療内容 | 概算費用(3割負担) |
|---|---|
| 初診料+鼻腔内視鏡検査 | 約1,500〜2,500円 |
| 電気凝固止血術 | 約2,000〜4,000円 |
| 鼻腔タンポン処置 | 約500〜1,500円 |
| 処方薬(軟膏・点鼻薬など) | 約300〜800円 |
※上記は目安です。処置の内容・組み合わせによって異なります。詳しくはお気軽にお問い合わせください。
よくあるご質問
鼻血が出たとき、どんな止め方が正しいですか?
小鼻(柔らかい部分)を親指と人差し指でしっかりつまみ、やや前傾姿勢で5〜10分間圧迫します。上を向いたり、首の後ろを叩いたりする方法は誤りです。血液が気道に流れ込む原因になるため避けてください。
子どもの鼻血が毎週出ます。病院に行った方がいいですか?
週に1回以上繰り返す、または1回の出血が10分以上止まらない場合は耳鼻咽喉科への受診をおすすめします。お子さんはキーゼルバッハ部位の血管が細く傷つきやすいため、内視鏡で出血点を確認し電気凝固処置で改善できるケースが多くあります。
大人の繰り返す鼻血は何か病気のサインですか?
成人の繰り返す鼻血は、高血圧・抗凝固薬の服用・血液疾患・鼻腔内腫瘍などが背景にある場合があります。特に片側からの鼻血が続く場合は早めに耳鼻咽喉科を受診し、内視鏡検査を受けることをおすすめします。
鼻血の電気凝固治療は痛いですか?保険は使えますか?
局所麻酔を使用してから処置するため、痛みはほとんどありません。保険適用の治療ですので、3割負担で数千円程度の自己負担となります。処置時間は数分程度です。
鼻血の後、どのくらい安静にすればいいですか?
止血後2〜3時間は鼻をかまず、激しい運動・飲酒・熱いお風呂も避けてください。鼻の粘膜が再び充血・乾燥して再出血しやすい状態が続くため、加湿や点鼻薬で粘膜を保護することが再発予防に有効です。
