急性咽頭炎・急性扁桃炎(のど風邪)
のどが痛くて食事もつらい、高熱が続いてしんどい——そのような症状はのど風邪(急性咽頭炎・急性扁桃炎)かもしれません。ウイルス性か細菌性かによって治療方針が異なるため、自己判断せず専門医への受診をおすすめします。さいたま市南区・武蔵浦和駅徒歩圏内の当院では、のどを直接観察し、迅速検査を活用した正確な診断と適切な治療を行っています。
急性咽頭炎・急性扁桃炎(のど風邪)とは
急性咽頭炎・急性扁桃炎(のど風邪)とは、ウイルスや細菌がのど(咽頭・口蓋扁桃)に感染して急性の炎症を引き起こす疾患です。
急性咽頭炎はのど全体の粘膜が赤く腫れる状態を指し、急性扁桃炎は扁桃腺(口蓋扁桃)に強い炎症が生じ、白い膿(白苔)が付着することもあります。原因の約70〜80%はウイルス性(風邪ウイルス・インフルエンザウイルスなど)で、残りは細菌性(溶連菌・ブドウ球菌など)です。細菌性の場合は抗菌薬による治療が必要なため、耳鼻咽喉科での正確な診断が重要です。
急性扁桃炎を年に何度も繰り返す場合は「習慣性扁桃炎」と呼ばれ、手術(扁桃摘出術)を検討することもあります。まずは専門医にご相談ください。
こんな症状はありませんか?
以下の症状に心当たりがある方は、早めに耳鼻咽喉科を受診されることをおすすめします。
- のどがひどく痛い、ズキズキする
- 食事や唾を飲み込むときに痛みが走る(嚥下痛)
- 38℃以上の発熱が続いている
- のどが赤く腫れている、扁桃腺に白いものが付いている
- 全身のだるさ・倦怠感が強い
- 声がかすれる、話しにくい
- 子どもが高熱とのどの痛みを訴えている(溶連菌の可能性)
- 市販薬を飲んでも1週間以上症状が改善しない
原因・発症のメカニズム
のど風邪の主な原因はウイルスまたは細菌による感染です。
ウイルス性(約70〜80%):ライノウイルス・コロナウイルス・アデノウイルス・インフルエンザウイルスなどが主な原因です。抗菌薬は効果がなく、安静・水分補給・対症療法が基本となります。
細菌性(約20〜30%):A群溶血性連鎖球菌(溶連菌)が最も多く、特に小児に多くみられます。適切に抗菌薬を使用しないと、リウマチ熱・急性糸球体腎炎などの合併症につながることがあるため、正確な診断が大切です。
発症しやすい条件・リスク因子:
- 疲労・睡眠不足による免疫力の低下
- 乾燥した空気(秋冬・冷暖房使用時)
- 大人数の環境(学校・保育園・職場など)での飛沫感染・接触感染
- 喫煙によるのど粘膜のバリア機能低下
- アレルギー性鼻炎による口呼吸(のどが乾燥しやすい)
さいたま市など関東平野は冬季に空気が乾燥しやすく、のど風邪が増える時期です。加湿とマスクの着用が有効な予防策となります。
当院での診察・治療方針
STEP 1|問診
発症からの経過、発熱の有無、周囲への感染状況(お子さんの場合は保育園・学校での流行など)を丁寧に確認します。
STEP 2|のどの視診・ファイバースコープ検査
咽頭・扁桃の赤みや腫れの程度、白苔(膿)の有無を直接確認します。必要に応じて細径の内視鏡(ファイバースコープ)で咽喉頭全体を観察し、他の疾患との鑑別を行います。
STEP 3|迅速検査(必要時)
溶連菌感染症やインフルエンザが疑われる場合は、のどぬぐい液を用いた迅速抗原検査を行います。5〜10分程度で結果が出るため、その日のうちに適切な治療方針を決定できます。
STEP 4|治療
検査結果と症状をもとに、以下の治療を組み合わせて行います。
- ウイルス性の場合:解熱鎮痛薬・消炎薬・うがい薬などの対症療法。安静・水分補給が回復の基本です。
- 細菌性(溶連菌等)の場合:抗菌薬(主にペニシリン系)を処方します。症状が改善しても自己判断で服用を中断せず、処方期間を守ることが大切です。
- 強い痛みや高熱がある場合:点滴による消炎・補液を行うことがあります(重症度により判断)。
扁桃周囲膿瘍(扁桃の周囲に膿がたまった状態)など合併症が疑われる場合は、連携病院への紹介も行います。
費用目安(保険診療・3割負担の場合)
| 診療内容 | 概算費用(3割負担) |
|---|---|
| 初診・視診のみ | 約1,000〜1,500円程度 |
| 溶連菌迅速検査追加 | 上記に+約400〜600円程度 |
| インフルエンザ迅速検査追加 | 上記に+約400〜600円程度 |
| 処方箋料(薬代は別途調剤薬局にて) | 約200〜300円程度 |
※費用はあくまで概算です。受診内容・処方内容・年齢等により異なります。詳細は受診時にご確認ください。
よくあるご質問
のど風邪は内科と耳鼻科のどちらを受診すればいいですか?
のどの痛みが主な症状であれば耳鼻咽喉科の受診をおすすめします。咽頭・扁桃を直接観察して細菌性か否かを確認し、適切な治療を行うことができます。
のど風邪に抗生物質は必要ですか?
のど風邪の多くはウイルス性で、抗生物質(抗菌薬)は効果がありません。溶連菌などの細菌感染が確認された場合にのみ、抗菌薬を処方します。自己判断での服用はお控えください。
急性扁桃炎を繰り返すのですが、扁桃腺を取ったほうがいいですか?
年4回以上の繰り返しや、扁桃周囲膿瘍を起こした場合などは手術(口蓋扁桃摘出術)が検討されます。まずは受診して頻度や重症度を医師にご相談ください。
子どものひどいのどの痛みと高熱が続いています。溶連菌感染症でしょうか?
溶連菌感染症は小児に多く、高熱・強いのどの痛み・扁桃の白苔が特徴です。迅速検査で数分で診断できますので、お早めに武蔵浦和耳鼻咽喉科へご受診ください。
のどの痛みがなかなか治らないのですが、何日くらいで治りますか?
ウイルス性の急性咽頭炎は安静・対症療法で多くは7〜10日で軽快します。1週間以上改善しない場合や、症状が悪化する場合は再受診をおすすめします。
