味覚障害(味がわからない)
「食事をしても味がしない」「何を食べても同じ味に感じる」という症状は、生活の質に大きく影響します。味覚障害は耳鼻咽喉科が専門とする疾患であり、原因を特定することで改善が見込めます。さいたま市南区の武蔵浦和耳鼻咽喉科にお気軽にご相談ください。
味覚障害(味がわからない)とは
味覚障害(味がわからない)とは、食べ物の甘み・塩み・酸味・苦味・うま味といった五味を正しく感じられなくなる疾患です。「全体的に味が薄い」「まったく味がしない」「口の中に苦味や金属味が常にある」など、症状のあらわれ方はさまざまです。
味を感じる仕組みは、舌の表面にある味蕾(みらい)という感覚器が化学物質を感知し、味覚神経を通じて脳へ信号を送ることで成り立っています。この経路のどこかに問題が生じると味覚障害が起こります。亜鉛不足・薬の副作用・口腔疾患・感染症後など原因は多岐にわたり、耳鼻咽喉科での専門的な精査が早期改善のカギとなります。
こんな症状はありませんか?
- 食事の味がしない、または極端に薄く感じる
- 何を食べても同じような味しかしない
- 口の中に苦味・金属味・塩味がずっと残っている
- 甘いものが甘く感じられない、辛さを感じにくい
- 食欲が落ちた、食事が楽しめなくなった
- 風邪やコロナ感染後から味がおかしくなった
- 薬を飲み始めてから味の感じ方が変わった
- 口が乾く、唾液が少ない感じがする
上記に当てはまる症状が2週間以上続く場合は、耳鼻咽喉科への受診をお勧めします。
原因・発症のメカニズム
亜鉛不足(最多の原因)
味蕾の細胞は約10日で新しく生まれ変わります。この細胞再生に亜鉛が必要不可欠なため、亜鉛が不足すると味蕾が正常に機能しなくなります。偏食・過度なダイエット・加工食品中心の食生活、または亜鉛の吸収を妨げる薬(一部の降圧薬・抗生物質など)の服用が原因となることがあります。
薬の副作用
降圧薬・利尿薬・抗菌薬・抗がん剤・骨粗鬆症治療薬など、一部の薬は亜鉛排泄を促したり、味蕾の機能を直接阻害したりすることがあります。複数の薬を服用している高齢の方は特に注意が必要です。
感染後味覚障害(風邪・COVID-19後遺症)
ウイルス感染後に嗅覚・味覚が障害されることがあります。COVID-19(新型コロナウイルス)感染後の後遺症として味覚障害が残るケースも増えています。神経そのものが炎症を受けている場合は回復に時間がかかることがあります。
口腔・鼻腔の疾患
慢性副鼻腔炎(蓄膿症)による嗅覚低下が味覚障害と混同されるケースや、口腔乾燥症(ドライマウス)・歯周病・口腔カンジダ症が直接味蕾に影響することがあります。耳鼻咽喉科では鼻腔・口腔をあわせて診察できるため、こうした複合的な原因の特定に有利です。
加齢・全身疾患
加齢とともに味蕾の数は減少します。また糖尿病・腎疾患・肝疾患・甲状腺疾患なども味覚障害の背景になることがあります。
当院での診察・治療方針
Step 1. 問診・生活習慣の確認
発症時期・きっかけ(風邪・薬の開始など)・服用薬・食生活・既往歴を詳しく伺います。味覚障害は原因が複数重なることも多いため、丁寧な問診が診断の基本になります。
Step 2. 口腔・鼻腔の診察
内視鏡を用いて鼻腔・咽頭の状態を確認し、副鼻腔炎や鼻ポリープの有無を調べます。口腔内の乾燥・粘膜の状態・舌の変化も確認します。
Step 3. 血液検査(亜鉛値・全身状態)
血中亜鉛濃度をはじめ、血糖・腎機能・肝機能・甲状腺ホルモンなど全身疾患の有無を確認します。亜鉛値は味覚障害の治療方針を決める重要な指標です。
Step 4. 味覚検査(電気味覚検査・濾紙ディスク法)
味覚の程度を客観的に評価する専門検査を実施します。どの味質がどの程度障害されているかを確認することで、経過観察の指標にもなります。
Step 5. 原因に応じた治療
亜鉛不足が確認された場合は亜鉛製剤(内服)を処方します。副鼻腔炎が背景にある場合は点鼻薬・抗菌薬などで鼻の治療を並行します。薬の副作用が疑われる場合は処方医と連携して薬の調整を検討します。感染後障害に対しては、ビタミン剤・亜鉛補充・必要に応じたステロイド点鼻などを組み合わせます。
当院はさいたま市南区の耳鼻咽喉科として、鼻・口腔・神経まで一貫して診療できる体制を整えています。
| 診療内容 | 概算費用(3割負担) |
|---|---|
| 初診料+問診・口腔鼻腔診察 | 約1,500〜2,000円 |
| 血液検査(亜鉛・全身スクリーニング) | 約1,500〜2,500円 |
| 味覚検査(濾紙ディスク法) | 約500〜700円 |
| 亜鉛製剤(1か月分・処方薬) | 約500〜1,000円 |
| 再診料(2回目以降) | 約700〜1,000円 |
※上記はあくまで目安です。検査内容・処方薬の種類・保険証の区分により異なります。詳しくは受付にてご確認ください。
よくあるご質問
味覚障害は耳鼻科で診てもらえますか?
はい、味覚障害は耳鼻咽喉科が専門とする疾患です。亜鉛値の血液検査・口腔鼻腔診察・味覚検査まで対応しています。武蔵浦和耳鼻咽喉科(さいたま市南区)でもお気軽にご相談ください。
風邪の後から味がしなくなりました。自然に治りますか?
感染後味覚障害は数週間〜数か月で回復することがありますが、亜鉛不足や神経障害が重なると長引くことがあります。2週間以上続く場合は早めの受診をお勧めします。
味覚障害の原因として多いものは何ですか?
最も多いのは亜鉛不足です。次いで薬の副作用、副鼻腔炎などの口腔・鼻腔疾患、加齢、感染後(風邪・COVID-19後遺症)が挙げられます。複数の原因が重なることも少なくありません。
治療にはどのくらいの期間がかかりますか?
亜鉛補充療法は効果を実感するまで1〜3か月が目安です。原因や重症度によって異なるため、定期受診で経過を確認しながら治療を進めます。
味覚障害は保険診療で受けられますか?
はい、診察・血液検査・亜鉛製剤の処方はすべて保険適用です。3割負担の場合、初診時は検査込みで2,000〜3,500円程度が目安です(処方薬代は別途)。
