難聴(加齢性難聴・伝音難聴・感音難聴)
「最近テレビの音量を上げることが増えた」「会話を何度も聞き返してしまう」——そのお悩み、難聴のサインかもしれません。武蔵浦和耳鼻咽喉科(さいたま市南区)では聴力検査から補聴器外来まで、耳の専門クリニックとして丁寧に診察いたします。
難聴(加齢性難聴・伝音難聴・感音難聴)とは
難聴(加齢性難聴・伝音難聴・感音難聴)とは、何らかの原因により音が正常に聞こえなくなる状態の総称です。
難聴は大きく3種類に分類されます。外耳(耳の穴)・中耳(鼓膜・耳小骨)に問題が生じて音の「伝わり」が障害される伝音難聴、内耳(蝸牛)や聴神経の機能低下による感音難聴、その両方を合わせ持つ混合性難聴です。
なかでも最も患者数が多いのが加齢性難聴で、内耳の有毛細胞が年齢とともに減少することで起こる感音難聴の一種です。60歳代から徐々に進行し、高音域から聞こえにくくなるのが特徴です。また、中耳炎・耳垢栓塞(じこうせんそく)などが原因の伝音難聴は、治療によって改善が見込めるケースが多くあります。突発性難聴のように急激に発症するタイプは緊急性が高く、早期受診が回復の鍵となります。
こんな症状はありませんか?
- テレビや音楽の音量を以前より大きくしないと聞こえない
- 会話でよく聞き返してしまう、または聞き間違いが増えた
- 電話の声が聞き取りにくい
- 高い音(チャイム・鳥の声)が聞こえにくくなった
- 耳鳴り(キーン・ピーなどの音)がする
- 耳がつまった感じ(耳閉感)がある
- 片耳だけ突然聞こえにくくなった
- 騒がしい場所での会話が特に聞き取りにくい
原因・発症のメカニズム
難聴の原因は種類によって異なります。
伝音難聴の主な原因
外耳・中耳で音の振動が内耳に届きにくくなることで起こります。代表的な原因は、急性中耳炎・慢性中耳炎・滲出性中耳炎(鼓膜の内側に液体がたまる状態)、耳垢栓塞(耳垢が詰まる)、鼓膜穿孔(鼓膜に穴が開く)などです。多くの場合、治療によって聴力の改善が期待できます。
感音難聴の主な原因
内耳(蝸牛)の有毛細胞や聴神経が傷つくことで起こります。原因には以下があります。
- 加齢:有毛細胞が年とともに自然に減少する加齢性難聴。両耳の高音域から徐々に進行します。
- 突発性難聴:原因不明で突然起こる片側の難聴。ウイルス感染・内耳の血流障害などが関与するとされ、早期治療が重要です。
- 騒音性難聴:長期間の強い騒音暴露(工事現場・大音量の音楽など)による内耳障害。
- メニエール病:内リンパ水腫(内耳液の過剰)によるもので、難聴・耳鳴り・めまいを繰り返します。
- 薬剤性難聴:一部の抗菌薬・利尿薬などが内耳に影響する場合があります。
リスク因子
加齢に加え、高血圧・糖尿病・喫煙・過度の飲酒・騒音環境での生活・ストレスなどが内耳の血流に影響し、感音難聴のリスクを高めると考えられています。
当院での診察・治療方針
武蔵浦和耳鼻咽喉科(さいたま市南区)では、耳専門クリニックとして丁寧な聴力評価と、原因に応じた適切な治療を行います。
ステップ1:問診・外耳道・鼓膜の観察
いつ頃から・どのように聞こえにくいか、片側か両側かなどを詳しくお聞きします。耳鏡(内視鏡)で外耳道・鼓膜を直接確認し、耳垢・中耳炎・鼓膜穿孔がないかを調べます。
ステップ2:聴力検査(純音聴力検査・語音明瞭度検査)
防音室での純音聴力検査で、どの音域がどの程度聞こえているかを数値化します。また語音明瞭度検査で「音は聞こえるが言葉がわからない」という感音難聴特有の問題も評価します。必要に応じてティンパノメトリー(鼓膜の動きを測定)も実施します。
ステップ3:診断・原因の特定
検査結果をもとに伝音難聴・感音難聴・混合性難聴を診断し、原因疾患を特定します。
ステップ4:治療
原因・種類に応じて以下の治療を行います。
- 伝音難聴:中耳炎の薬物療法・耳垢除去・鼓膜穿孔の処置など。原因の解消により聴力が回復するケースが多くあります。
- 突発性難聴:発症後できるだけ早くステロイド薬(内服・点滴)・血流改善薬を開始します。発症から数日以内の治療開始が回復率を左右します。
- 加齢性難聴・高度の感音難聴:補聴器外来での補聴器フィッティングを行います。患者さんの聴力・生活環境に合わせた調整を丁寧に実施します。
- メニエール病:利尿薬・内耳血流改善薬・生活指導(塩分制限・睡眠確保など)を組み合わせます。
| 診療内容 | 概算費用(3割負担) |
|---|---|
| 初診料+外耳道・鼓膜観察 | 約800〜1,500円 |
| 純音聴力検査 | 約400〜600円 |
| ティンパノメトリー | 約200〜300円 |
| 突発性難聴・薬物療法(初回) | 約1,500〜3,000円(薬代含む) |
※上記はあくまで参考目安です。実際の費用は症状・処置内容により異なります。補聴器は医療保険の対象外ですが、身体障害者手帳取得者には公的補助制度があります。
よくあるご質問
難聴は耳鼻科で診てもらえますか?
はい、難聴の診断・治療は耳鼻咽喉科の専門領域です。聴力検査をはじめ、原因に応じた治療や補聴器外来まで一貫して対応しています。
加齢性難聴は治りますか?
加齢による内耳の細胞変性は完全に元には戻りませんが、補聴器の適切なフィッティングによって日常会話の聞こえを大きく改善できます。早期対応が重要です。
突然片耳が聞こえにくくなりました。すぐ受診すべきですか?
突発性難聴の可能性があります。発症から治療開始までの時間が回復率に大きく影響するため、48〜72時間以内の受診が推奨されています。できるだけ早くご来院ください。
子どもが聞き返しが多いのですが難聴でしょうか?
滲出性中耳炎など小児に多い疾患が原因の伝音難聴の可能性があります。言語発達にも影響するため早めの聴力検査をおすすめします。
補聴器はいつから使い始めればよいですか?
軽度〜中等度の段階から使い始めるほど脳の聴覚野への刺激が維持され、聴力の低下進行を緩やかにする効果が期待されます。補聴器外来で詳しくご相談ください。
